これはタイトルなき
悲しい旅の記録である。
ただその記録は残念ながら
途中で途絶えた。
いまその旅の記録は帰国の路を歩んでいる。
搭乗口までやってくる。
ここまでは一昨日とおなじ。
どこかの自国ルールで勝手に二度目の
手荷物検査をする航空会社と
ちがいさらっとゲートにたどり着く。
チケットを機会にかざす。
アラームはならない。
スーツをきた白人の二人組もいない。
無事スタンバイゾーンの椅子に
こしかけられる。
もちろんいきなり質問攻めにあうこともない。
この感覚が出国を取り消された男が陥る
トラウマなのである。
第三関門突破。
かくにもこれでバンコクを飛び立つ
権利を与えられたわけである。
翼の上の窓側席からは脱アジア感のある
エアラインが駐機している。
エアマカオA320。
シートピッチはまずまず。
シートも思った以上に綺麗。
3時間ほどのフライト。
共有ながら機内エンターテーメントもある。
イヤホンを差し込んで見入る。
意外と面白い三蔵法師的な映画。
御覧のように搭乗率も結構高い。
そう思えば12000円でもありがたい。
こちら機内食。
撮り方的に結構ボリューム感がある。
味もしっかりしみこむ食材は文句なし。
機内食は発地で決まる。
これは不動。
定刻の離着陸でマカオ特別行政区へ降り立つ。
ホームでありながら沖止めショック。
バスでイミグレへ向かうもタイミング的に
エコノミー客一番乗りで入国。
ここでも少々緊張感が走る。
搭乗券を見せてと言われる。
ぐらいで問題なく入国。
ひとまずこれで滞在ゾーンは
中国ゾーンに渡ったわけである。
現地時間15時。先をいそぐ。
この辺りのお車事情も理解している。
空港出て右にカジノホテルシャトルバスが
発着している。
コタイサイドにいるわけであって
リスボア・ウィン方面などに橋を
渡っていっている余裕はない。
行きつけの相性のいいギャラクシーを選択。
意外と家族ずれが多かったような車内
というかマカオ。
お馴染みの建物が視界に入ってくる。
福を寄せ付けるであろうモニュメントが
玄関に。バンコク市内に続き神頼み。
来るたびに派手にパワフルになっている
気がする。
そしてここで諸問題が発生。
といったところで
世界一周からアジア徘徊潜伏の旅。
次回へ
続く。