メアリー(レイチェル・マクアダムス)
推しトークは前編で切り上げて
この映画の内容を踏み込む。
こんなご時世だからこそ
「アバウト・タイム」(時間とは)
について真面目に考えてみる。
この映画の最大の売りは
「TIME IN TRAVEL」いわゆる
タイムトラベルで過去に戻る事が出来る点。
そこから何を学ぶかという話である。
前半はティム(ドーナル・グリーソン)が
人生を歩んでいく上で数々の失敗に出会っては
その人生をやり直しより良い人生に
修正していくという話である。
要は
過程を変更させ別の結末を生み出していく。
誰もが望む理想の人生の歩み方かもしれない。
始めのうちは自分自身の都合の良いように
タイムトラベルを使うのだが
ティムの人柄、友人や家族のために
タイムトラベルをしティム自身が
損をするという事もしばしば起きる。
善意の行動が時に仇になってしまう
そんな切ない場面も多々ある。
その点でメアリーとの出会いも
序盤少々ぐずつく。
そんな映画の大きな転換点となるのが
二人の結婚と出産その後の生活
からであろうか。
この時からタイムトラベルをする
必要がなくなる。
充実した人生、毎日が幸せであれば
あと戻りしやり直す必要なんて
ないのかもしれない。
次の大きな転換点は、
父のガンの発覚そして死である。
そこでティムは父から
最後の秘密を教えられるそれが
「幸せになる秘訣」
これは2つのパートで構成。
パート1それは。
「普通に生活する事、
人と同じように1日ずつ」
何の面白みのない内容にも思えるが・・・。
しかしそれが2つ目を活かすうえで
大切な事なのであるそれは。
「毎日を同じように、もう一回繰り返す事。」
これのどこが幸せになる秘訣なのか?
と一見おもってしまうのだが
父、いやリチャード・カーティスの思いを
くみ取ろうとするのであれば
結果としてそこから何が生まれるかそれは。
「緊張や不安で気づかなかった人生のすばらしさに、2回目は気づく」
というのである。
「毎日が同じような人生。毎日が巣ごもり生活を繰り返して、みな今生きているのかもしれない。けれど・・・。実は本当はそこに人生のすばらしさに気づくチャンスは埋もれてはいないだろうか?緊張と不安で隠されていた人生のすばらしさ、意外とそこにあったりしないだろうか?」
それを今一度見つめなおし気づく事が
出来るはずであると二人?は言っている。
その例をティムは終盤タイムトラベルを
通じて実践演じているでのぜひ参考に。
そして最後に
父とのタイムトラベル無しの本気のお別れ。
コーンウォールというイギリスの
田舎町の美しい海岸をバックに
映しだされる親子愛
それがあまりに美しい。
そしてティムは父を超えるのである。
タイムトラベルを使わない人生において
これが私が学んだ
「アバウト・タイム」である
終わり。
ぜひ一度ご視聴を!
そして知りたいあなたの感想を!