ANAウイングス10000円っぽきり青森の旅、最終話。
続ける。
青森市内まで順調に送迎バスで1時間。13時30分到着。
空港行きのバスの乗り換え待ち時間で駅前の立ち食いそばへ。
昆布だし。体温まる山菜そばを投入し
バス待合室で地元工藤パンの
イギリストーストのラスクを食べて待つ。
14時10分の空港行きで14時50分前に青森空港へ。
「NH1856便伊丹空港行き」
は17時に出発予定。
国際線並みの出発2時間以上前に到着。
怪しげな旅行会社発券のeチケットを握りしめ
誰もいないANAのチェックインカウンターで行きと同様、パスポートを身構えながらもたった一台の自動チェックイン機でチェックイン。
「前方窓側」を選択。
帰りも似たような席6Aが選択される。
少し不満。
時間も早く他の乗客もなくカウンターに一人スタッフがいたので
試しに座席の変更を申し出る。
「もっと前よりがいいのですが…」
恐る恐る申し出ると
「一番前の非常口座席がご用意できます」
と案内されたので即決。
全員公平エコノミーの機材だからなのか。
謎の海外乗り継ぎの力だからなのか。
それはANAウイングス素人にはわからないが「1A」の座席に変更。
ただこれに10分近い時間を要した。
「お時間いただきますのでお掛けになってお待ちください。」と言われるのぐらい。
そしてさらなる衝撃の一言。
「苗字がフルネームで入りませんでしたので
時間を要しました。」と。
日本人の平均的な文字数の名前であるが、
確かにその搭乗券からローマ字が3文字欠けている。
しかし問題なく使えるらしい。ますます怪しさ満載の搭乗券。
そのまま2Fの出発フロアの
青森空港ラウンジで
ラストりんごジュースを投入し
ひと作業して搭乗待ち。
最後に「積雪のある送迎デッキ」を見学して
保安検査場通過搭乗待ち。
羽田行きの一本前のJALのここでは大型機737に多くの乗客が乗り込む中、
またも帰りもスーツ姿の乗客の群れに紛れて搭乗を待つ1A乗客。
優先搭乗にも該当しない
平会員の1A。
運賃「5000円」以下の
1A。
幻のファーストクラス以内の番号である。
一般的順序で待望の搭乗。
またしても機内前方は閑散としている。
中盤以降はそれなりに埋まっていいるが搭乗率3割にも満たない。
非常口座席だけにクルーから着席後その案内が来るのは予想していたが
「いつもありがとうございます〇〇様。 」
から入ってきたのは想定外であった。
※ANA系列は数えるほどしかのってない。
座席は配置は見ての通りAB側は一列前に飛び出している。
すなわち隣席がいなければ視界に入る他の乗客はいない。
広大な前方プライベートスペースと専用CAがいるような錯覚に陥る。
そのプライベートジェット感が凄まじい。
青森を定刻で離陸。妙に薄いコンソメスープをいただきながら一気に南下。
セントレアの上空を経由して低空夜景観賞。
価値ある10000円未満の搭乗券。
ここに完結。