では本命第3フライトのお話へ。
その前に第3箇所目ANAラウンジへ。
圧倒的にお世話になってます
おそらく本家SFCの方々に並ぶぐらい
ANAラウンジTAPポルトガル航空
期間限定ゴールド会員。
少しずつありがたみが
薄れつつあるこの恩恵。
そんな当たり前の場所であっても
これぐらいはご当地感を出していきたい。
「CLASSIC」サーバー。
私は北陸金沢小松からやってきました。
そんな千歳も
完全に日没を迎えていたわけで
最終第3フライト前の
晩酌タイムwith青汁ミルク
休日のここ
札幌から飛び立つ人の気配が
全くなし。
※繰り返しますとクリスマス前の師走。
東京→札幌便なんて比にならない
搭乗口前の雰囲気
乗客は全10名・・・。
搭乗時刻に通過しないと
目をつけられるレベル。
いつもこのようなお席をよそ者に
分け与えていただきまして
視界良好、安定のバルクヘッド
向かうは兵庫県神戸。
関西3空港ある中で神戸を
この時間のフライトで選んだ理由。
全てはこの1フライトのために
お膳立てしてきたと言ってもいい。
心落ち着け美味しいコーヒーを
嗜みがらその時に備える。
コンディションは
申し訳ないながらも
完璧。
「乗客を探せ!」
というどこぞの絵本ではない。
プライベート
ジェット気分で
待ち続けていたのは
これ!⬇️
「花火を見上げる物語」を
「花火を見下ろす」
ためのフライト。ただその場所は
兵庫県東部というだけで
詳細は不明。
ならば最も可能性を
感じるルートを選択した結果
今ここに着座している
わけであって。
そしてここで
心温まる真冬の
花火フライトの
お話が始まる!
兵庫県内上空に
差し掛かるあたりで
注意深く左右の窓を見渡す。
(※縦横一線空席)その瞬間を
見ていたいや見逃さなかった
CAさんが「何か見えますか?」
とのお尋ね。
自「これこれこういう花火が
上がるみたいなんですよね。」
自「機内の照明、今も
落としてくれてますけど
これが限界ですよね〜?」
「ANAさんは確か離着陸は
基本照明点灯でしたよね〜」
CA「そうなんです、
あっ、でも素敵な情報
ありがとうございます。
今日はお休みの方多く
おられますので機長に相談して
着陸時に照明落とせるか
確認してみます。」
というありがた過ぎる
回答をいただく。
その間に小さな小さな花火が
漆黒の闇の中から
ふわっと広がる。
その後CAさんが戻る。
CA「今小さく花火上がってました。
でも多分これじゃないと
思うんですよね〜」
「あ、本当ですか、
着陸時照明落としても
大丈夫でした。」
自「本当にありがとうございます!」
かくして実は結構な
大問題だったことが機転の
効いた一人のCAさんの
行動で解消する。
そして着陸
クライマックス
西からの神戸空港空港鉄板の
ビューティフルビュー侵入
前の左旋回中。
機長のまさかのアナウンス
「本日はお休みお客様も多数
おられますので、照明を落として
着陸いたします神戸の美しい
夜景をお楽しみください。」
というさりげない
絶品アナウンスをいただく。
おそらく地球上の異性のハートの
2%ぐらいは射止めたアナウンスで
あったに違いない同性の自分でさえ
その中に収まるくらい・・・。
そのチラリと見えた
花火が実はこの動画⬇️
本当に小さく微かな
光なのだが
ただこの夜景がこのフライトの
乗務員さん達の
「心温まるおもてなし」が
あまりに美しく
霞んでしまうぐらいの
そんなフライトになるのは
決してあの小さな花火が
本命だったことを後に知った
としても、それを大きく上回る
感動を与えていただいた事は
何事もにも代え難かえられない
旅の記憶になった事は
言うまでもない。
到着後に期待させてしまって
結局あがらなかった花火
(※正確にはすでにあがっていて
その後中止になっていた)
けれどそれでも
最後にそのCAさんは
「素敵な情報
ありがとうございました。」
という言葉を添えて
見送ってくれました。
紛れもなくここに
一人のANA
(ウィング)ファン
が誕生した瞬間であった。
確かにここで。
この日。
「花火を見下ろす
物語に出会ったこと」
それ以上の
予想外の感動を味わいながら
ランディング神戸の夜景を
水平に眺めたことは
一生忘れないと思う。
なんとも不思議な変態フライトの
エンディング
終わり。