過去の旅行記を掘りおこす。
その場所は・・・
名称だけで人を惹きつける
そんな魅力のあるビレッジ
「白馬村」
別荘地であり、冬はスキー、夏は登山、
季節を問わず旅人を癒してくれる温泉がある。
こんな三角屋根のかわいらしい
駅舎からはじまる白馬WALK。
北アルプスの裾野に広がる美しい風景、
もちろんどちらからどの角度をみても
その美しさは変わらない。
今宵の宿はここ。
「コートヤード・バイ・
マリオットホテル」
駅からおよそ3km、徒歩40分弱の場所にある。
緩やかな勾配の裾野を景色を楽しみながら
ウォークするのに苦痛なんてない。
今回は、いや結構な頻度で無い食レポに
備えて食料を駅前スーパーで調達する。
結構のこの手のスタイルは多い。
一般的な地元の方が買い物にくる
何の変哲もないスーパー。
まぁ入り口にはターゲットを
狙い撃ちした商品もあるにはある。
少し重くなった荷物を担いで再起動。
こんな「なんとかの水」のCMに出てきそうな
長閑な通学路
美しい山並みを見ながら、
おいしい空気を吸いながら進む。
水路にかかった橋、
その上にさりげなく置かれた花壇。
ただのアクセス路が
決して退屈しない素敵な景色を
連続して演出している。
「都会の喧騒から切り離された空間」とは。
こういうのを言うのだと実感できる。
30分ほど進むと・・・。
「みそら野・エコーランド」
というエリアに差し掛かる。
観光地的な要素がある場所だ。
個性的なお土産屋さん、レストラン、
ワークショップなどずらりと並んでいる。
さすがに9月・オフシーズンの平日には
その活気はないが。
正直この土地にそれを求めてはいない。
紅葉前のタイミング。
少し寂し気な木々の装いながらも
それはそれで画になるこの白馬村。
そしてこのみそら野エリアの奥地
「八方筋」
そのはずれに隠れ家的場所が現れる。
まるでそれは日本的ではない。
直近ではシアトルのボーイング工場へ
向かう際に見たリンウッドの風景に近い。
もちろん外資系マリオットホテルなのだから。それは当然ののこと。
入口の照明。昼間です。このセンス、
これだけでこのホテルの美的センスが
伝わらないだろうか。
玄関を越えてフロント左手には。
おしゃれインテリア。
外資系お得意のずらり英字新聞。
この手のホテルを好む外国人なら
着いてすぐ嗜むそういう文化なのだろう。
わからない事もない。
こんなソファーがあってあんなお酒があったら
もう他になにもいらない
そんなチェックインではないだろうか。
エアー暖炉ではあるがそれも決して
ミスマッチではない演出。
外の景色に間違いなく
フィットしているのである。
こういうところには、こういう美的センスの
ある人が集うのであろう写真展。
さすが
世界のマリオット×
日本品質のおもてなし×白馬ブランド
120点をあげてもいい
接客のチェックインを済ませて客室へ。
部屋の扉を開けなくても
期待を絶対に裏切らない自信を
のぞかせる通路。
と、その前に
チェックイン時に初めて知ったことではあるが
「一休.com予約特典」
というのがあるらしく。
ウェルカムドリンクサービス
(タイミングは自由)
加えて最もうれしかったのが
通常のツインから客室温泉付きツインに
アップグレード
してくれるサービス。
後に聞くと後者については
空いている平日であればの特典であるらしい。
マリオット系のホテル会員でもない
人間にとって最高のサービスである。
ということでこの客室。
マリーナ・ベイ・サンズ風にいうならば
インフィニティ温泉or ベッド
が相互に並んでいる。
それも途絶えることなく浴室に
流れ込まれる温泉。
容赦ないフリーウォーターの数。
ベッドと温泉が隣り合わせる景色。
そのベッドに礼儀正しく置かれた「和」
もちろん言うまでもなくfreeWi-FiWi-Fi有り。
どうなんだろか。この土地らしい木目調と
欧米らしい石造り調が見事に融合しているから
こんな風に一風違った味がでるのだろうか。
ベットの奥には絶対に
美味しい空気の流れる森林、
ちょっとレトロな言い方をすればちゃぶ台。
奥から手前に入り口にかけての写真。
隙が無い部屋。
日本には古来、湯治という文化がある。
この場所においては、何の不自由もなく
それができる。
ウェルカムお菓子。
大きめのテレビでは
世界各国のニュースが楽しめる。
湯治・観光に関わらずこんなところで
テレワークなんてすれば
いつもの通勤電車に
もまれてたどり着く戦場より、
もっと素敵なひらめきが生まれることは
間違いないはず。
そんな良き仕事を終えた後に、
おつまみ付き地ビール(一休特典分)
をもってくれば。
きっと素晴らしき
一日を閉じる事ができるであろう。
こんな贅沢なことだって出来てしまう。
こんな小さな空間ながら
可能性は限りなく広がる。
夜が更けてちょっと気分転換に
外に出てみるのも良い。
風に揺れる
草木や木々のささやき、
それを優しく照らす月が輝き。
その空気を乱す
不要なものはここにはないのである。
隠れ家的ホテルとは。
こういうものだと思う。
こういうホテルは途絶えることなく
生き続けてほしい。
そう願うばかり。
最後に翌朝、共同の浴室。
露天風呂、他のお客がみえなかったので
撮らせていただきました。
仮に温泉付きでなかったにしても
それは十分な家であって。
再び訪れてみたいという思いに駆られて
あなたは客室の扉を閉めて
部屋をあとにするだろう。